睡眠への光の浴び方
睡眠への光の浴び方
体内時計のうちもっとも見大きな影響を与えているのが“光”です
体内時計の周期は、1日24時間より長い25時間
朝、日光のような強い光を浴びると体内時計がリセットされます
光を単に体に浴びるのではなく、目から取り込むことが大切です
強い光が目に入ると、情報が脳の視床下部にある視(し)交(こう)叉(さ)上核(体内時計がある場所)に伝わり、情報が脳の松果体(睡眠を誘導するホルモンのメラトニンが生成・分泌)に伝わります
光を浴びた直後にはメラトニンの生成が抑制され、約14時間後の夜になると眠気をおこす
昼間は活動的で、夜はぐっすりと眠れるという正常なリズムが保たれます
加齢による中途覚醒や早朝覚醒に悩む人
朝早い時間に光を浴びると、体内時計の針がさらに前に進んで症状が悪化
このような人は朝できるだけ光を避け、午前中に外に出るときは濃い色のサングラスをかけたりして、光ができるだけ目に入らないようにする
眠気が早い時間に起こるように高齢者
夕方から光を浴びて体内時計の針を遅らせる
特に夕方のまだ明るいうちに散歩などをすると、運動の面からも質のよい睡眠が得られます
若い人で朝起きられない場合
朝の光を浴びると体内時計のリズムを整えることができます
朝起きたらまず光を浴びて、通勤時なども積極的に日が当たっている場所を見るようにするとよい
朝の光を浴びて14~16時間後に眠気が訪れるので、そのころに光を浴びると体内時計の針が遅れてしまい眠気が訪れる時間が遅れてしまう
朝起きられない人は、夜の光を極力避けるような工夫が必要です