10_08_01
粒子線治療
前立せん、肺、肝臓ガンなどに効果が期待!
ガンの治療に利用される放射線は、光子線と粒子線がある
光子線・・従来のエックス線、ガンマ線
体の表面近くで強く、奥に向かうほど弱くなる
体の奥深くにあるガンの治療は難しく、放射線の通り道の正常な
細胞も傷つけてしまう
粒子線・・水素の原子核の陽子や、炭素原子の原子をはぎ取った
炭素イオン(重粒子)を加速器で高速近くまで加速したもの
体内の特定の深さで大きなエネルギーを放出する為、正常な細胞
への損傷を少なくしながら、ガンを治療できる
切除が難しい骨盤や脊椎骨などにできた骨・軟部の肉腫に最も
効果が期待できる
対象・・・・前立腺、肺、肝臓ガンなど様々な部位に広がっている
対象外・・照射の狙いを定めにくい胃や大腸などの消化器系のガン
別の治療法で十分な治療が期待できる乳ガン、喉頭ガンなど
転移が広がっている場合、過去に別の放射線治療を
うけたことがある場合は原則受けることはできない
副作用・・肺ガンの治療で肺炎になることがある
前立腺ガンで、一時的に出血が起こることがある
課題・・・・治療費 先進医療の対象部分(照射費用)だけで、
314万の自己負担
放射線医学総合研究所で、重粒子線治療を受けたガン部位別の患者
(1994年6月~2010年2月)

前立腺(892人)、肺(554人)、頭けい部(551人)、骨なん部(511人)、
肝臓(289人)、その他(2399人)
<日本経済新聞 2010年7月16日号より>